我が郷土泰阜の山並みは険しく、渓谷は深い。私たちは、日々この山並みを仰ぎ、清らかな流れを眺めつつ、美しく厳しい自然を心の支えとして生きている。
来るべき未来社会に向けて、広くあらゆる世界の人々と手をつなぎ、共に生きようとする私たちは、急峻な山稜を仰いで高い志をもち、渓谷の清流を俯して見つつ常に自己を振り返り、心優しく、大きな可能性を求めてたくましく前進しなければならない。
江戸時代の儒学者佐藤一斎先生は、その著「言志後録」に「仰観山、俯見水」の詩を記し、「一俯一仰、教に非ざる莫きなり」と結んでいる。
故郷を愛し故郷から学び、高い志をもって、己を深く省みつつ、相和して明るく共に学ぼうとする、この「仰山俯水」の心こそ、私たち泰阜中学校の建学の精神である。
・誠実で、潔癖な人になろう。
・切磋琢磨して、知性と感性の豊かな、たくましい人になろう。
・生命を貴び、心の広い、思いやりのある人になろう。
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